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大学で働くっておもしろい!?ヨココク若手職員が「大学職員の仕事」を紹介する大学非公式ブログです。

国際課の仕事①

こんにちは、櫻井です。4月に国際交流係に着任しましたが、7月に国際企画係へ課内異動となりました。稀だと思いますが、このような短期間での異動もあります。予想外の異動で引き継ぎや新たな業務に慣れるのは大変でしたが、ふたつの係で仕事をすることで、半年のあいだに国際課の多様な業務を経験することができました。

 今日は、4月から6月に国際交流係でどのような仕事をしたかを振り返りたいと思います。国際交流係では、国費外国人留学生の受入、海外からの学生訪問者の対応、留学生の見学旅行、大学の国際的活動をサポートする「学生国際ボランティア」の運営サポート、国際交流に関心のある学生へのメールマガジン配信(Global Campus)や留学生への情報提供(留学生ネット)などを行っています。

なかでもいちばん印象に残った業務は、今年初めて実施することになった「日系社会次世代育成研修(大学生招へいプログラム)」の受入でした。本研修は、今後の日系社会を担う大学生を対象に、日本人の海外移住の歴史を学ぶとともに、ホームステイや大学での研修をつうじて日本への理解を深め、日系人としてのアイデンティティを強化することをねらいにJICAが行っている研修です。

 本学では全体研修(3日間)でブラジル、パラグアイ、ペルーなど9か国から18名の研修生を、その後の個別研修(4日間)では8名の研修生を受け入れました。全体研修では、日本についての講義を受けた後、居合道の授業、浴衣の着装ワークショップ、茶道部の協力による抹茶体験、中南米を専門とするゼミ生との鎌倉フィールドワークを実施しました。個別研修では、理工系を中心に授業を聴講したり、Y-GSA、大型実験水槽、風洞実験施設など本学自慢の施設や研究室を見学しました。(研修の様子はこちら

 残念ながら、研修期間には異動となってしまい、プログラムのなかで学生たちと会うことができたのはほんの一瞬でした。それでも毎日通勤バスのなかでにぎやかにポルトガル語や日本語で話している彼らの姿をみかけ、きっと楽しんでもらえたのではないかと思っています。

たった1週間の受入れであっても実に多くの教職員と何度も何度も調整しながらプログラムを組み立て、それはとても根気のいる作業でした。国際課の仕事は「課」を超えて、教員や他部署の協力を得ながら進めることが特に多いと感じています。それぞれが忙しいなかで人に仕事を「頼む」というのは、なかなかコツのいることです。日頃から、人を知り、業務を知り、相手の立場にたって物事を考えながら仕事することの大切さを感じた出来事でした。